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反欧米ブロックへの強硬策を
―― 中露分断策の不毛

オリアナ・スカイラー・マストロ スタンフォード大学国際問題研究所 センターフェロー

China’s Agents of Chaos: The Military Logic of Beijing’s Growing Partnerships

Oriana Skylar Mastro スタンフォード大学フリーマン・スポグリ国際問題研究所センターフェロー、カーネギー国際平和基金非常勤研究員。Upstart: How China Became a Great Powerの著者。

2025年1月号掲載論文

中国、ロシア、イラン、北朝鮮という枢軸メンバー間の相互関係の深さを推定したり、彼らを引き離そうと努力したりするのではなく、ワシントンは、これらを独裁国家のブロックとして扱い、同盟諸国にも同様の対応をとるように働きかけるべきだ。中国を枢軸のリーダーとして扱い、ある枢軸メンバーが好ましくない行動をすれば、(中国を含む)他の枢軸メンバーにもペナルティを課すようにすべきだ。ロシアの戦争努力を支援する中国企業だけに制裁を科すのではなく、アメリカは中国という国を対象に経済制裁を実施する必要がある。そして、ロシアが交渉テーブルに着くまで、制裁は継続すると北京に伝える。もはや代替策は存在しない。

  • 独裁国家連合
  • 敵と味方の間
  • 無秩序という秩序
  • 分断するか統合するか

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